5月17日(木)
練馬区農業体験農園、白石農園を視察する。
体験農園は、練馬区に16戸あり、農家が開設運営している。栽培する作物の選定、作付計画は園主が行い、種、苗、肥料、資材、農具なども用意する。園主が野菜作りの講習会を開き、利用者は、作付から管理収穫を行う。1区画の面積は30平方メートル。
白石さんの言葉を借りれば「私の代わりに農業をしてもらっている」という。
<白石農園の概要>
経営面積 130アール(内ハウス10アール)労働力2名+精神障がい者4名
・農業体験農園「大泉風のがっこう」 55アール
・約40種類の野菜生産 60アール
出荷先~庭先販売、JA直売所、学校給食4校
・ブルーベリー摘み取り園 20アール
●現在50アールの農地で125組の利用者。
●一人当たり30平方メートル、年間43,000円の利用料。
●種、肥料、農機具等の資材はすべて準備する。
●年度の初めに1年分の収入が先に入る。労力が半分以下に軽減されたことから、
他の畑に労力を費やされ他の畑の売り上げ増になった。そして、直販のお客様にもなっている。
16件で練馬区農業体験農園園主会を組織している。練馬区は500戸位の農業者がおり、100戸くらいが専業。練馬には東京の農業の4割がある。東京に体験農園は70件、所沢に2件ある。
園主白石さんが中心となり現在のシステムを構築したようだ。大都会の混雑の中で、農園は一種のオアシスのようだ。私どもが視察しているときでも、数人の方が管理や収穫に来ていた。農業は消費者とともに歩むことが、日本農業の再構築と思った。都会だけでなく、私どもの地域でも内容ややり方を検討し、「体験農園」は必要と思った。