5月8日(火)
千手院本堂前には、お釈迦様の誕生をお祝いして「甘茶」がある。
当地方では、お釈迦様の誕生祝は、一月遅れ。(昔は大雪のために準備ができなかった)
お釈迦様にあま茶をかけてお祝いをするのは、誕生時に天の神々が、香湯でお釈迦様を灌沐したという伝承によるものです。
誕生仏は右手で天を、左手で地を指さしています。
千手院の裏山には、上杉家・坂戸城の出城であった浦佐(浦沢)城址があります。上杉謙信の跡目相続争い、「御館(おたて)の乱」の際には坂戸城、樺沢城と共にこの地方を堅守したとして、上杉景勝公より城主の清水藤左エ門に数度の感状が送られています。
代々の城主が民の健康を守るため、薬師如来を信仰し、その守護職に千手院の住職が任命されたことから、千手院では本尊の千手観世音菩薩と共に薬師如来(秘仏)をお祀りしています。
5月8日、今日は「薬師様」を背負って裏山に登り、山頂の祠におさめて、1年の健康をお祈りします。
この薬師如来像は年に2回、5月8日と11月8日のみのご開帳です。
5月には山へ登り、11月には雪のため、お降りいただくという、雪国ならではの風習が残っております。
●背負われた山頂の祠におさまった「薬師様」
●孫も薬師様をめがけて山頂をめざす。
●FMゆきぐにアナウンサー橋本さんが取材に来ていました。