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裸押し合大祭委員会
        1月11日(月)14:00~16:00

 普光寺にて今年度の裸押し合大祭委員会が開催され、3月3日の大祭に向けてスタートする。この裸押し合大祭は、平成16年に国の無形民俗文化財に指定され、国が18~20年の3カ年間「裸押し合い大祭」を調査研究し。今年度学術的な見地から大冊をまとめる。国ではこの報告を受けて、国の「重要無形民俗文化財」に指定すべく進めている。
 浦佐の男諸は、1月2月と祭りモードになり、仕事が手につかなくなる。雪をも溶かす「熱い男のまつり」だ。そして、魚沼に春を呼ぶまつりでもある。

   <羽賀謙一ホームページより>(写真は昨年の大祭)
    裸押合大祭は越後浦佐毘沙門堂で毎年3月3日に行われる雪と炎の祭典。
      今から1,200年前 将軍坂上田村麻呂が北方征伐のおり 北の守護神の毘沙門天をこの地で
        祀ったのが由来。

    春先に行われる無病息災や五穀豊穣を祈願する行事。参加者たちが裸で奉納品を奪い合う。
      裸押合は 毎年3月3日に真言宗普光寺の毘沙門堂で行われる。
        明治5年までは正月3日に行われており 元は年頭に行われる行事。
    押合の参加者は水行(みずぎょう)をとり堂内で押合を行う。
       この押合の間に信者が奉納した供物を供える行列が何度も入堂し 
        そのたびごとに奉納品名を書いた木札がまかれ 裸押合の参加者が奪い合う。
    最後に年男が入堂してささらすりを行い 
      音頭とりが音頭歌(おんどうた)を歌う中で参加者が堂内を左回りに回って行事が終了する。

    この行事は押合大祭委員会と多聞青年団によって執り行なわれる。
      特筆するのは18歳から29歳までの若者で多聞青年団の活躍。
        団長の号令下 他に類を見ない規律 統率性をもち 衆目をみはらせる。
          信者各位に感謝され市民の賞賛の的となっている。
    祭りの精神は 親から子へ 子から孫へと 脈々と受け継がれている。

  この裸押合大祭は 平成16年1月文化庁の「記録作成等の措置を構ずべき無形文化財」に選択された。
 170年前に出版された「北越雪譜」に「浦佐の堂押」として紹介されている。
               
      (文化庁 「文化審議会答申」から一部引用)
  
       ●水行
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       ●撒与者ローソクに守られ入堂
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       ●毘沙門天に替わり撒与者が撒く福(金杯、穀種、木杯、御灰像)を奪い合う
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       ●堂外では堂内と同じ時刻に「弓張り」(提灯)が撒与される
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by 2neyuki | 2010-01-11 10:42
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