3月12日(木)6:00~7:00
昨夜、家の裏に親戚の佐太郎と清水端が来て、十二講の堂、弓・矢・的つくりをする。
昨夜は今日の前夜祭を繁さんの手作りのソバ・うどんをつまみに一杯やるのが恒例になっている。
薄明るくなった早朝親戚のみなさんが、酒を一本ぶら下げてお参りに来る。
昔はこの十二講はどこの家でも行なっていたが、今はあまり見かけなくなった。この祭は山の神様を祀るもので、昔はぼい・薪、牛の餌と言えば山に草刈、春の山菜等々と、昔の生活は山の恵み無くしては、考えられなかった。
私が覚えているのは、亡くなったおじいちゃんが、この日親戚が集まった中で、苗代のすじ播きの日を決めていたように思う。今日が一年の農作業の段取りの日であったのだろう。そして、一年で今日は「朝酒」を飲んで良い日だ。亡くなった小太郎のじいちゃんが美味しそうに飲んでいるのが目に浮かぶ。