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第20回JAにいがたグループ政策提案研究会
            2月27日(金)10:00~15:00

 今回から答申の作成にはいるために、下記の報告を私の意見として事務局に報告する。

<農業振興とJAの機能強化に対する意見の報告>
1.米作りの基本となる考え方
<論点に対する課題>
・日本一(食味・品質・安全・安心)は「新潟米」で、絶対に追従を許さないという強い気概がない。
   ・新潟県は1㎏1000円、1㎏1500円の最高級米を提供する生産地となる。(魚沼に限らない)
・行政、JA、農業団体、生産者、試験研究機関、企業、消費者が一体的な取組み となっていない。
<課題に対する対策>
・他県の追従を許さない「産地理念」をもつ。
   ・新潟米は米づくり(生産~技術・集荷・製品製造・保管管理・販売)の工程で例外は許さない。
   ・最高級米は、安全安心高品質高食味は当たり前それに、健康・教育・文化歴史が入った米。
・行政、農業団体、消費者等の関係団体が一緒になった「新潟米日本一推進室」なるものの設置が
    不可欠。
2.需要に対応した米づくり
<論点に対する課題>
・過剰になっているという意識が少なく、米は守られており、作れば売ってくれるという意識が強い。
   ・コシヒカリの作付け率が80%と偏重している。
   ・温暖化に対応した品種開発が遅い。
  <課題に対する対策> 
   ・コシヒカリに偏った作付けは、数十年前からの課題であり是正されない。新潟県はコシヒカリの
    イメージが強いので、作付け100%でも良い。その代り価格で商品アイテムを作る。   
・生産者も拠出して2~3年に1本は新品種が出るようにする。
3.新潟米の品質・食味
<論点に対する課題>
   ・商品としての米の製造施設(カントリー・倉庫・精米)になっていない。
     ~紙袋出荷70%~個々での乾燥調整~商品としての高位安定(安全・安心)に欠ける。
~保管能力はCE24%、倉庫76%(常温40%、低温60%)と高位安定に欠ける。
・品質食味にばらつきがはなはだしい。
・販売を全農に任せておるJAは、消費者動向が解らない。
<課題に対する対策> 
 ・品質食味を保証するしくみをつくる。
     ~生産者名と顔写真、栽培履歴、編み目(1.90)タンパク、アミロース等の明記の実施。
・個々(70%)での乾燥調整の解消。短期中期の施設整備計画を建てる。
~バラ集荷施設。紙袋からフレコン集荷に。
・共販共計は大幅に見直す。(高く売れた米は高く、低価格の米は安く)
・全農はJAに販売動向をフェードバックする。全JAに各JAの販売動向を開示する。
4.米の共販・共計制度
  <論点に対する課題>  
・食管時代からの制度で、これだけ様変わりしている状況の中で、そのままの制度とういうのは怠慢も
    甚だしい。
   ・現制度は販売窓口を一本化し競争力を高めるという長所もあるが、短所の方が多い。
   ・JAに集荷された米の90%が全農県本部に無条件委託され販売されておる。その事が新潟米の
    評価が下がっているにもかかわらず、JAで危機意識がほとんど無い。
・今の制度は努力して美味しい米を作っている人もそうでない人も、同じ価格で精算される。結果JA
    直売が多くなる。
<課題に対する対策> 
   ・費用はプール計算し、委託販売、品代は非共計とする。
     ~JA、生産者に品質・食味、消費者動向がストレートに伝わり、日本一にふさわしい新潟米の生産
       につながる。
・商品(高価格米~こだわり米、低価格米、年間販売価格が決まっている米)によっては、買い取り
               販売もする。
・商品(産地と卸と消費者)によっては複数年契約も実施する。
5.米の販売手法
<論点に対する課題>
・どの時点で、どの玉を販売すれば有利販売になるかという視点がなく、出来秋に卸と交渉し販売契約
    を結ぶ方法で、全農にリスクは無く、多様な販売となっていない。全農の努力が見えない。
<課題に対する対策>
   ・他県で取組んでいるように多様な出荷契約をし、有利販売につとめる。
            (当然共販・共計も見直す)
・播種前契約、収穫前契約とう早期契約(JAを含んだ三者、四者契約)とする。
・複数年契約も取り入れる。
6.米の販売(営業)体制
<論点に対する課題>
   ・現在では全農に委託販売しているから、米の販売係は全農に交渉するだけで用が足りている。
    JAはそれで良いと思っているところに問題があると、気付かないところに新潟米が停滞沈滞する
    大きな原因がある。
   ・合併JAで旧JAのブランドを存続しており、食味・品質格差が無ければ統一しないと消費者は
    わからない。~消費者の視点に立っていない。
<課題に対する対策>
   ・営業専任部署、専任担当者の設置。米だけでなく園芸品目も含めて販売部署は一本化する。
・米は精米販売を基本とする。
・商品アイテムをは得意様にあわせて作成する。(宅配は数種類に絞り込む)
・多様なお客様に合わせて商品を作る。
7.複合営農
<論点に対する課題>
   ・複合営農(園芸・畑作)が発展しなかった大きな理由にJAに専任の担当者を置かなかったことが
    あげられる。
<課題に対する対策>
 ・地域の特産品(販路が開けている)を導入することからはじめる。
   ・契約栽培からはじめる。
・園芸の専門担当者をJAは置くことが最優先。
8.園芸における販売手法
<論点に対する課題>
  ・少量他品目の販売チャンネルがない。
  <課題に対する対策>
   ・JA直売所(販売額3~5億円)の設置は不可欠
・直売所からインショップ、学校給食への発展
9.地域農業の維持・底上げ
<論点に対する課題>
 
<課題に対する対策>
・新潟米を復権できなく地域農業の維持底上げはできない。
   ・一JAに一直売所の設置をする。
   ・現存する畜産農家の支援(資金、環境)を行なう。
   ・味噌、醤油、豆腐、納豆、濁酒、漬け物等の自給加工事業の奨励をする。 
10.その他
   ・JAの存続発展のためには、農業振興(生産の拡大、販売高の拡大)が大切と言う認識が
    JAトップにあるかどうかが鍵をにぎっている。

by 2neyuki | 2009-02-27 19:54
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